知財1サボった間に見た夢の話

 気持ち悪い夢を見た。

 自分の部屋に侵入してはアルトリコーダーを吹いて出て行くおじさんがいる。それは、どうも何度かあったことで、一度はリコーダーを置いて行ったこともあった。部屋の鍵は大体閉まっていても、おじさんが入る度開け放たれる。

 今日は一コマ眠くてサボった。これは、現実である。次のコマは海に行った。夏の始まりみたいなお天気の海にいる。これでは、結局前後の講義なんて出られなかったじゃないか。やっぱり部屋に居て、寝起きで、どれかの先生に休む旨連絡しようとラインを開いた。そのまま、瞬間的に二度寝してしまったら、とるはずの無かった講義の教師にコールしてしまった。寝ぼけていたんだ、そして貴方の授業を受けるつもりはない。

 いらだち気味の教師に眠い頭で話しかけていると、部屋の外からリコーダーの音がする。ああ、下の階のおじさん(バイト先によくくるT君の見た目を茶髪のマッシュヘアにしたような比較的若め)がきた。部屋の鍵はしまっている。本当なら浴室のある場所は広く日当りの良い部屋になっている。そこに、変なおじさんが入ってきた感じがする。

 声にならない悲鳴なのか、実際の声なのか自分自身でも理解出来ていない現状で、電話越しの教師に助けを求める自分が居た。電話を続けながらも、相手に存在がバレないよう気配は殺している。

 去った気がして、おずおずと部屋に近づくと、アルトリコーダーの姿が見えた。鍵はかかっていたはずなのに、やっぱり何故か侵入されていたんだ。警察に持って行こう。家を出ようとした時、自分が表に出られるような格好ではなかった。着替えなきゃ。

 何故かリコーダーを持ったまま部屋に戻って、着替えて、改めて家を出ようとしたときおじさんが現れた。パニックである。ひたすら、電話の先に何かを言っているうちに、おじさんはリコーダーを取り戻し下の部屋に戻って行った。この時、どうして良いか分らない頭で見たおじさんの姿がとても鮮明に残っている。

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 下の階のおじさんは実際に変ではある。けれどそれは気のいいおじさんが浮き世離れしたような雰囲気というだけであって、多少害もあったけど、真夏に海へドライブに誘ってくれたりした。

 そのドライブへ連れて行けなかったり、よく下で夫婦喧嘩で騒がしくしていることへのお詫びとして、最近、誰名義の登録なのか分らない怪しい自転車を譲ってくれるなんていう気を利かせてくれたりもしている。その自転車は一度サイクリングに利用させてもらったけれど、この間、置き場所が変わったのかどこかに居なくなった。

 ドライブの件は怪しんで、行き違うようにこちらが仕向けたのだけど。

 ともかく、気遣いのベクトルがときたま変な方へ行く事と、浮き世離れした感じが関わるには不安を感じるだけで、自分が屈託ないような少年であれば率直にこの好意を受け入れる事も出来たのであろうと思う。

 

 

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 今日は楽しい、楽しいゼミの日。スタイルは去年から参加しているマイナーゼミと近い感じだったので、人のレポートに突っ込む作業は楽しい。小さい頃からの揚げ足取り癖は、こういう形でしか役に立たない。とはいえ、来週は自分があっちサイドで取られる側なので油断出来ない。

 ぼっちで同学年とも意見交換以上の会話をしない私に、ときたま話しかけてくれる後輩女子ちゃんから、牧場のミルキーキャンディとかいう板状のあの素朴なお菓子を頂いた。彼女は、真面目で優秀そうな似たクラスチョイスをする先輩には無差別に話しかけているから、私にも話しかけてきたんだろうけど、あいにくと真面目系クズなので人として参考になる要素ゼロで申し訳ないなあ。人脈ゼロのこちらからは、後輩ゆえに多少下手に出てくれて、色々な授業について情報を持っているって点で利用価値があるけど、あの子にとっての私はそうではないので、こちらがうっかり甘えてしまわないような接し方を維持しなきゃなあ。

 

 すし太郎で妥協したけどおいしい。今日もセブンのピザまんと唐揚げ棒。